幕間[生き残れ!命がけのバレンタイン!]








































ラウンド1 朝の下駄箱


「よーし!よーし!開けるぞー!オープンするぞー!だあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」


丸岩…バレンタインだからってそんなに気合を入れて下駄箱を開ける必要は無いだろう…しかも入って無いし

今日はバレンタインです。

そうです女が男にチョコを上げるというどっかのお菓子会社の策略に国民がまんまと引っかかり現在に至っています

…しかしチョコをもらえば嬉しいもの…丸岩のように気合を入れて下駄箱を開ける輩はそうは居ませんが…


「下駄箱には入れないだろう…そう気を落とすな丸岩」


ショックで真っ白になっている丸岩にそう言いながら下駄箱を開ける。



ずどどどどどどどどどどどどどどどどどどど…



僕の下駄箱の中からこれでもかというほどの大量のチョコレート(包み紙付き)が僕を埋めていく…

ってオイ!おかしいだろ!どうやったんだよ!多すぎだよ!ありえない量だよ!


「読み上げまーす、あなたの事が大好きです!3年生のS・K、一目惚れでした。1年生のN・K、今度家に来ない(はぁと)数学教師のN・Nって教師かよ!」

「ヤメロー!読むな馬鹿!読み上げるな馬鹿!こら写メで今の僕を取るな!って教師かよ!」


ううう…いちいち突っ込みを入れてしまう僕の性格が憎い…って言うかこのチョコどうしよ…





ラウンド2 教室内


僕は自分の机の前で固まっていた…なんだこれは!?


「早乙女…俺にはこのうず高く積まれたチョコの山の頂上が見えない気がするのだが…」


残念ながら僕にもそう見えてる…ここまで来るともはやモニュメントだろ!


「良し良し、これなら俺の机の上にも…ねえのかよ!うがぁぁあぁぁぁあぁぁぁ!!!!!!!!!!」


今は雄たけびを上げながら教室内を転がっているであろう丸岩も目に付かない…

これをどけないと…授業が出来ない…どーゆー事だよ…


「何々…おお!これは違う高校の生徒ではないか!何々…高校は違うですが私の気持ちがつt…」

「読み上げんじゃねぇ!」


僕に往年のウエスタンラリアートをのどに叩き込まれ吹き飛んだ後、丸岩は動かなくなった…





ラウンド3 昼休憩(警告!)


突然ですが…僕は今走っています…

え?理由?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・後ろを見れば分かりますよ


「キャー早乙女くーん!」

「これを受け取ってー!」

「いやーこっち向いたー!!!!!!!!」

「逃げないでよー!」


…僕の後ろには200人(推定)の女子高生がいます。なんか違う制服の人もいるんですけど…


「早乙女!この俺の愛を込めたチョコレートを受け取ってくれぇぇぇぇ!!!」


男も何人か混じってますが何か…とにかく逃げろー!


ドサッ…


うわっ!しまったこけてしまった!


「こけたわよ!」

「チャーンス!」

「受け取ってー!!!」

うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッぁぁぁぁぁぁぁぁッぁぁぁッぁぁぁぁッぁぁぁッぁぁッぁぁッぁぁッぁぁッぁぁぁぁぁッぁぁぁぁぁぁぁぁぁッぁあっぁぁっぁぁぁっぁぁぁぁッぁぁぁぁッぁぁぁッぁsぁぁぁぁっぁぁぁぁぁッぁぁぁあっぁぁぁぁぁああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!







最終ラウンド 野球部



「はあ・・・はあっ」


部室に入る前から抜け殻状態の僕…昼休憩は本当に死ぬかと思った…


「落ち着け早乙女、野球部の奴らは一風変わってるから何とかなると思うぞ!」


何がだよ!そんな事を思いながら部室のドアを開けた。


「キョウハバレンタインネ!」


入って早々ロ−ラに言われた…勘弁して…お願いだから…


「これは皆からの些細な気持ちだ!」


宝来坂さんに何かを手渡される…見るとそれは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・普通のチョコ


「みんな昼間の早乙女君見てたからね…」

「負担をかけないようにしたんですぅ〜」


ああ友沢さん…美紀ちゃん…今日ほど君達が天使に見えた日は無いよ…本気で


「コーチの分もあるですぅ〜」


美穂ちゃんがそう言って丸岩に板チョコを渡す。


「…やった!ついに!生まれて16年目にして始めてチョコをもらったぞー!!!!!!」

「良かったな丸岩!」









終わりは良かったが…ホワイトデーどうしよ…

現実に引き戻される僕だった…