幕間[大惨事!?恐怖の海水浴旅行。]@







































こんにちは、僕が早乙女です。

この恋恋高校に入学してから4ヶ月が経ちました。

部員も琴宮さんが勧誘してきた友沢という人が入ってきて8人になりました。

何でも友沢さんのお父さんは有名なプロ野球選手だそうです。

今僕は太陽が照りつける所にいます。

季節は夏、僕がいるのは野球部。そう皆さんもうお分かりかもしれませんが…





「おお!水着!どこを見渡しても水着!ここはどこだ!現在に甦ったムー大陸か!?それとも俺は早くも天国に来てしまったのか!?うおおお!ローラ!今日は泳いでる暇は無い!撮って撮って撮りまくるぞー!!!!!」


また丸岩があほな事やってるよ…


「イエッサーデアリマス丸岩タイサ!」


洗脳されるなよローラ…そんなことよりローラの胸は凄いな…男達がみんなローラを見てるよ…


「キャプテーン!スイカ割するですう〜」

「ビーチボールでも良いですう〜」


鈴峯姉妹…スクール水着が似合ってるなあ…丸岩が言った通りだな…素直な良い子達だな…僕が守ってあげないといけないんだよな…


「友沢!砂浜でのランニングは足腰を鍛える!足が悲鳴を上げるまで走り続けるぞ!」

「面白いわね…やってやろうじゃない!」


と言いつつ走り出す宝来坂さんと友沢さん…練習熱心でいいなあ…


「・・・・・・・・・・・・」


そして無言で海を見ている琴宮さん…スタイルいいなあ…着やせするタイプなんだな…

はい…という訳で今僕は夏合宿に来てる訳でもなく海に来ています。

何故こうなったかと言うと話は2日前にさかのぼります…













「海!海!海だぁぁぁぁぁ!!!」

「何言ってるんだ馬鹿!夏でしょ!野球部でしょ!夏合宿でしょ!」


さっきから部室に一つしかない机をバンバン叩きながら討論を続けている僕達…


「それなら他の人たちの意見も聞いてみればいいだろうが!皆さんどっちに行きたい!?」

「ウミネ!」

「海〜」

「海〜」

「今年買ってみた水着まだ着てないし…」

「海は別にいいが砂浜に行きたい。」

『海がいいです。』

「どうだ!これぞみんなの意見だ!」


どうしたんだみんな!洗脳されたのか!

…いや待て…僕が間違えてるのか…いや!やっぱり僕は間違えてない!でも…まあいいか!(洗脳完了)









…と言う訳で今海にいる始末です…やっぱりおかしいよ…


「キャプテ−ン!泳ぎましょうよ〜」


美紀ちゃん(水着で見分けがつく)が僕のTシャツを引っ張る。


「琴宮さんも行きましょうよ〜」


向こうでは琴宮さんが美穂ちゃんに腕を引っ張られている。


「それじゃあ泳ごうか!」

「そうです〜泳ぐです〜」


たまにはこうゆうのも良いかもな…少しだけ丸岩に感謝。僕は少し微笑んだ。


「その笑顔貰ったぁぁぁぁ!!!!」


僕の前方約1m位の地面が少し動いたかと思うと丸岩がカメラを手にして地面から飛び出てきた…忍者かお前は!


「ふはははは!いい写真が撮れた!恋恋に持って帰れば一枚200円くらいで売れるかな?」

「なっ!?」


この野郎…とんでもないことを考えてやがった!前言撤回!


「やめんかぁぁぁぁ!!!!」


そう言いながら丸岩に突っ込む。僕は何のために海水浴に来たのだろう?


「ローラ!パス!」


そう言いつつ何も無い所にカメラを放り投げる丸岩。馬鹿が!あの位の距離ならすぐに回収して…


「イエッサーネ丸岩タイサ!」


またもや地面の中からローラが飛び出してきた…何なんだお前らは!

しかもローラの手には…ノートパソコン?

・・・・・・・・・・・・しまった!転送するつもりだ!


「や…やめ…」


ローラに近寄ろうとするが丸岩が僕の足を掴んできた


「うぉ!」





こけた





「早乙女!邪魔はさせんぞ!」


恐ろしい気迫を放っている丸岩…いやその情熱を野球に注げよ!

そんな事を思っているうちに時間は残酷なほど早く過ぎてゆく…


「転送シュウリョウシマシタ!」


PCを砂の上におき敬礼のポーズを取るローラ。


「うぉぉぉぉ!勝ったぞ!」


海に向かって吠える丸岩…

ふふっ来週には僕の微笑み写真が恋恋中を回るんだろうな・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・勘弁してください!